ステロイド離脱症候群の特徴とは
私たちの皮膚は、常に外の世界の異物や刺激と戦っています。
この防御反応が「免疫システム」と呼ばれるもの。
体内に異物が入ると、異物を除去しようとして異物に対する攻撃が起きます。
湿疹・皮膚炎は免疫システムが過剰に反応して
炎症が起きている状態です。
本来、人の体は副腎で免疫の暴走を止めるホルモンが分泌されています。
炎症が起きている段階では、これがうまく作用していません。
副腎皮質ホルモンの代わりになるのが
ステロイド剤です。
ステロイド剤を使えば抗炎症作用、免疫抑制作用が働くので
皮膚の炎症は改善します。
しかし、長期間依存してしまうと副腎から分泌されるホルモン量が減ってしまいます。
その結果、
ステロイド剤をやめた途端に、
皮膚の炎症が悪化してしまう離脱症候群が起きてしまうのです。
ステロイド剤をやめる場合は、
副腎皮質ホルモンの分泌が回復するまでの間、
いかに炎症を最小限に抑えるかが重要になります。